おはようございます!ミヤビです(^^)
不定期コラム、ワインコラムのvol.2をお届けします。
今回は前回の記事からの続きとして書きます。

これからワインを始めたい人に、白ワインから始めるのがオススメですよ、と書きました。
今回は雑談を交えつつ、赤ワインも紹介していきます。
赤ワインとは?
そもそも、赤ワインとはなんでしょうね?
赤ワインとは
赤ワインは、黒ブドウ(果皮が紫色や黒色の品種)を原料として造られるワインの一種です。最大の特徴は、ブドウの果皮や種も一緒に発酵させる点にあります。果皮に含まれる赤い色素(アントシアニン)や種に含まれるタンニンがワインに溶け出すことで、赤や紫、レンガ色などの色合いと、赤ワイン特有の渋みやコクが生まれます。
製法の特徴
- 黒ブドウを収穫し、茎を取り除いた後、果皮や種ごと破砕します。
- 果皮や種とともに発酵(マセラシオン)することで、色素やタンニンが抽出されます。
- 発酵温度は20~32℃と比較的高めに設定されることが多いです。
- 発酵後、果汁を搾り、必要に応じてマロラクティック発酵や熟成を経て瓶詰めされます。
味わいとバリエーション
- 色調は若いワインの紫色から、熟成したレンガ色、さらに古いワインの茶色まで幅広いです。
- 味わいは軽やかなものから重厚なものまで多様で、渋みや果実味、複雑な香りが特徴です。
- 長期熟成に耐えるタイプも多く、熟成によって味わいや香りが変化します。
代表的な品種
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- ピノ・ノワール
- シラー
- メルロー
- マルベック
- テンプラニーリョ など。
白ワインとの違い
- 白ワインは主に果皮や種を取り除いて果汁のみを発酵させますが、赤ワインは果皮や種も一緒に発酵させるため、色素やタンニンが多く含まれます。
赤ワインはその製法や原料の違いから、多彩な味わいと個性を持ち、世界中で親しまれています。
Perplexity の Eliot より
ボクの知る限りですが、赤ワイン用のブドウを赤ブドウとは言わないんですよね。
黒ブドウから造られる、ガーネットやルビー色のワインが赤ワインです。
2~30代のもう少し若いときはけっこうしっかりした味わいの赤ワインが好きでしたが、いつの頃からか香りが華やかでエレガントなスタイルの赤ワインが好きになってきました。

飲みやすい赤ワインとは?
赤ワインをオススメする時、よく聞かれることに「飲みやすい赤ワインがいいです」というものがあります。
これはけっこう難しい質問だなぁ、と思います。
意地悪な言い方になっちゃいますが、飲みやすいって人それぞれなんですよね。
前回のコラムでも書きましたが、飲みやすい=甘口ではないですし、人によっては甘口が飲みにくい、っていう人もいます。
毎日よくお酒を飲む人にとってのビールと、たまにしかお酒を飲まない人にとってのビールでは飲みやすさは違うでしょうし、ワインもそれと一緒でグラデーションがあるんですよね。
なので、ボクがお客様とお話させていただくときは、そういう飲みやすいとか日常の食生活のすり合わせからさせていただくことが多かったです。
人によってはこれをめんどくさいなぁ、って思う人もいるかと思うんですが、前提をしっかり揃えておいたほうが結局納得のいく提案ができて、購入に繋がることも多かったです。
そのうえで、このブログの場では皆さまの話を聞けるわけではないので、ある程度、飲みやすいワインを定義して、紹介したいと思います。
ボクが思う飲みやすい赤ワインの定義は、とりあえず3つです。
これらのポイントを押さえておけば、まずは飲みやすい赤ワインと言えるかな、と思います。
それぞれ掘り下げて解説していきます。
1. 渋みがあまりない
赤ワインの渋みの正体は「タンニン」と呼ばれる成分です。

これはブドウの果皮や種に多く含まれていて、まさに赤ワインならではの要素でもあります。
ワイン通になると、この渋みを「ストラクチャーがある」とか「骨格がしっかりしている」なんて表現したりしますが、最初のうちはちょっととっつきにくいかもしれません。
普段あまりワインを飲まない人にとっては、このタンニンが「苦い」「渋い」「口の中がイガイガする」って感じる原因になりがちですね。
なので、飲みやすい赤ワインとしては、タンニンが柔らかかったり、そもそもあまり含まれていないものを選ぶのがポイントです。
たとえば、ガメイ種というブドウを使った「ボジョレー・ヌーヴォー」はタンニンが穏やかで果実味が豊かで、飲みやすいです。
毎年11月にしか飲めないですけどね。
軽やかでフルーティーな味わいは、赤ワイン初心者にもおすすめです。
また、ピノ・ノワールなんかも、渋みが比較的やさしくて飲みやすい傾向にあります。
華やかな香りもあり、後述する「香りの良さ」という点でもオススメです。
2. 香りが華やかである
赤ワインって、ひとことで言っても香りの幅がものすごく広いんです。
ベリーやチェリー、プラムなどの果実の香り。
それに加えて、バラやスミレのような花の香り、バニラやチョコレートのような樽由来の香り、スパイスや土、革などの熟成による香りなどなど…。
なぜかワインってブドウで造られるのに複雑な香りが色々あるんですよね〜。
そんな中でも「華やかな香り」があるワインって、嗅いだ瞬間に気分が上がるし、飲む前から楽しくなるんですよね。
ボク自身、年齢を重ねていくなかで「重たくて濃い赤ワイン」よりも、「香りが華やかで軽やかに感じる赤ワイン」に惹かれるようになりました。
香りが心地よくて、口に含んだ瞬間ふわっと花開くような感じ。
――これは、ワインならではの幸せだと思います。

3. アルコール度数があまり高くない
意外と盲点かもしれませんが、「アルコール度数」も飲みやすさに直結します。
一般的に赤ワインの度数は13〜15%程度が多いのですが、これが14.5%を超えると、アルコールの強さをかなり感じやすくなります。
昔のボクはよくお酒を飲んでいたので、ワインでも14%以上のチカラ強いワインを好んでいました。
11〜12%だと軽いと感じやすいです。
飲み慣れている人ならともかく、ちょっと苦手な人だと「アルコールがツンと来て飲みづらい」と感じることもあるでしょう。
なので、最初の1本としては、12.5〜13.5%くらいの軽めの赤ワインを選ぶのがおすすめです。
軽いと言っても一般的なビールは5%前後なので、十分アルコールとしては強いですけどね。
ボクの体験から言っても、飲み疲れしにくいし、食事との相性も幅広いですよ。
具体的なおすすめ赤ワイン3選
では、上記をふまえて、ボクがこれまでに「これは飲みやすい!」と感じた赤ワインをいくつかご紹介します。
① ボジョレー・ヌーヴォー(ガメイ種/フランス)
毎年11月に解禁される新酒として有名ですね。
余談ですが、解禁日は11月の第三木曜日と決められています。
若々しくてフレッシュな味わい、軽やかでチャーミングな果実味が特徴。
渋みは控えめで、冷やして飲んでも美味しいので、赤ワイン初心者にはピッタリです。
「ヌーヴォー=安っぽい」というイメージを持たれる方もいますが、しっかり造られているものは非常にバランスが良く、完成度も高いです。
というか、最近は価格面でいうとヌーヴォーは高いです^^;。
いつも飲めるわけではないので、たまのお祭り、ご褒美品みたいな感覚で飲んでもいいかもしれないですね。
ヌーヴォーは新酒なので11月の解禁日のあとにしか飲めませんが、普通のボジョレーはいつでも飲めます。
飲みやすいのには変わりないのでオススメですね。
② ピノ・ノワール(ブルゴーニュやチリ、カリフォルニアなど)
「赤ワインの女王」とも呼ばれるエレガントな品種。
軽やかで繊細、そして華やかな香りが魅力です。
個人的に一番好きな品種です。
フランスのブルゴーニュ産はやや高価なものが多いですが、チリやアメリカ産のピノ・ノワールなら比較的リーズナブルに楽しめます。
グラスに注いだときの美しいルビー色も、視覚的に楽しませてくれますよ。
少々お値段は高いですが王道で飲んでおいてほしい、お手本の一つはこちら。
リーズナブルで、少し粗さはありますが十分にブドウのポテンシャルを楽しめるのはこちらです。
③ ランブルスコ(微発泡・イタリア)
ちょっと変化球ですが、赤のスパークリングワイン。
軽くてフルーティー、微炭酸で口当たりも柔らかいので、まさに「飲みやすい赤」の代表格です。
しかも、やや甘口のタイプも多いので、「ほんのり甘い方が好き」という方にもハマる可能性大。
ピザや生ハムなどと合わせると最高に楽しいテーブルになります♪
最近は日本でも種類が増えてきたので、選択肢は多いですが、1,000円台で飲みやすいものが揃っています。
厳密には甘口に寄せているとか、辛口に寄せているとかありますが、飲みやすい感じはあまり変わらないので「ランブルスコありますか?」みたいな探し方でもそんなに失敗しないと思います。
サイゼリヤさんのメニューにもありますし、カルディさんでもよく売っているイメージがあります。
※案件とかはないのであしからず、お願いします。
赤ワインと季節、食事の関係
ワイン選びって、実はその日の気温や食べる料理にも左右されるものです。
たとえば、暑い日に常温の重たい赤ワインを飲むと、ちょっと重く感じてしまうこともある。
そんなときは、軽めの赤を少し冷やして飲むのもアリです。
逆に、寒い冬には、しっかりしたコクのある赤がしみじみと心に染みる。
シチューやグラタンなんかと一緒に楽しむと最高のごちそうになります。
鍋料理と合わせるのもオススメです。
ワインって、季節や気分によって選び方が変わるんですよね。
それもまた、奥深くて面白いところだなぁと思います。
まとめ
今日はこれから「ワインを始める人にオススメの赤ワイン」というテーマで書いてきました。
- 赤ワインは黒ブドウの果皮や種も一緒に発酵させて造られるため、渋みやコクがある
- 飲みやすい赤ワインの定義としては以下の3つがポイント
- 渋み(タンニン)が少ないまたは柔らかい
- 香りが華やかでフルーティー
- アルコール度数がやや低め(12.5〜13.5%)
- 飲みやすい赤ワインの例:
- ボジョレー・ヌーヴォー/ボジョレー(ガメイ種):軽快でフルーティー
- ピノ・ノワール(ブルゴーニュ・チリなど):繊細で華やか、赤ワイン初心者にも◎
- ランブルスコ(イタリアの微発泡赤):微炭酸&低アルコールで飲みやすい
- 飲みやすさは人それぞれ。食生活や好みに合わせるのが大切。
- 最初の1本は「軽くて香りが良いもの」から始めるのがオススメ
こんな感じですかね。
白ワインよりも「ちょっと難しそう」「渋そう」と敬遠されがちな赤ワインですが、ポイントを押さえれば、ちゃんと“美味しい”に出会えるものです。
大切なのは「まずは試してみる」こと。
そして、「今日はどんな味かな?」とワクワクしながら楽しむことだと思います。
人それぞれに好みの幅があっていいし、最初に「これは苦手かも…」と思ったワインでも、ある日ふと「お、悪くないかも」と感じたりします。
ビールを飲む人も、最初は「苦いなぁ」って思っていたけど、いつの間にか「とりあえず生!」って言うようになりましたよね?
味覚の変化はあるし、体調や気分の問題かもしれないです。
でも、そうやってワインと一緒に自分も変わっていくのって、ちょっと素敵だなぁと思うんです。
次回以降も不定期でワインコラムを書いていきます。
アルコールとして飲み過ぎを推奨するわけではなく、教養としてのワインをオススメしていきます。
今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました。
より良い人生にしていきましょう\(^o^)/
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