おはようございます!ミヤビです(^^)
今日は「あくまでクジャクの話です。」というマンガの話をしていきます。
最近読んですごく面白かったので、シンプルに語りたかっただけです。
例によって詳細なネタバレは書かずに、感想を書きつつアクションプランを書いていきます。
『あくまでクジャクの話です。』をただオススメする
『あくまでクジャクの話です。』は、小出もと貴先生が書くマンガです。
2025年4月現在で、全4巻ですかね。
大人買いして一気に読んでしまいました。
ボクはたぶんこの先生を知らなくて、この作品で初めて知りました。
現代人の「同調圧力」や「承認欲求」といった社会課題に鋭く切り込む寓話的作品、とでも言えるでしょうか。
生物学を用いて面白おかしく解説するマンガで面白いです。
この記事では、書評として本作の魅力を深掘りしつつ、ただただこの作品をオススメしていきたいと思います。
生物学で説明がつく!?
『あくまでクジャクの話です。』のタイトル通り、「クジャク」を題材に物語は導入されていきますが、読み進めるうちに思わずこう呟きたくなります。
「……これ、完全に俺たちの話じゃないか」と。
羽根の美しさ=価値という価値観に支配された“クジャク社会”。
子どもの頃にクジャクについて少しは学んだ記憶がありましたが忘れていました。
外見至上主義、SNS映え、同調圧力……そうした現代の問題が、鮮やかな羽根を持つクジャクたちによってデフォルメされ、浮かび上がってきます。
クジャクの話だけではなく、様々な生物の話を題材に、生物学を用いて解説してくれる本作品。
そこに人間ならではの解釈や葛藤があります。
一見、不合理や不条理なことも生物学で考えると説明がつく、という考え方は参考になる部分が多い気がします。

高校教師と女子高生の関係
ちょっと禁断のテーマのようですが、高校教師と女子高生の恋愛というテーマもこの作品にはあります。
甘酸っぱいですねぇ。
高校教師に恋する女子高生の阿加埜(あかの)が生物学を解説する役割です。
この阿加埜の解説が面白く、またものすごく高圧的で毒があって面白いです。
それなのに、一途な気持ちで恋している姿はギャップもあってかわいいですね。
「恋愛は一番残酷な戦争」などと、言葉の使い方も面白くて引き込まれますね。

ボクは恋愛弱者で、人生でモテたなぁ〜、なんて思ったことはないです(笑)
なんだか生物学で考えると残酷な一面も突きつけられる感覚がありますが、戦争をしていると考えると少し考え方が変わる気もしますね。
『あくまでクジャクの話です。』から学べる3つのこと
ただのエンタメとして、マンガとして面白い作品ですが、ボクなりに学んだことを3つ、言語化しておきましょう。
1. 自己表現の形はひとつじゃない
クジャクの世界では派手な羽根だけが価値です。
世代交代を繰り返して、派手で大きな羽根を持たないで生まれてきたクジャクは、生物学的には負けです。
しかし、大きな羽根を後づけするなど工夫で解決できることもあるし、小さな羽根を魅力的と思うクジャクも少ないですがいる、というデータもあります。
控えめな存在にも、その人なりの魅力があるという視点は、すべての人に希望を与えてくれます。
2. 無理に目立たなくていい
“目立つこと”が生存戦略になってしまっている現代。
ボクはあまりSNSを見続けるタイプではないですが、とにかく目立つことに注力している人っていますよね。
そういう生き方を否定するつもりはありません。
ただ、目立たず、静かに生きることにも確かな価値があり、そういう生存戦略もあるよな、と感じました。
そう思えるだけで、心がふっと軽くなります。
3. 誰かの価値観に巻き込まれなくていい
「空気を読む」ことに慣れすぎた私たち。
でも、時には「空気を読まない」勇気も必要です。
それが本当に自分を大切にするということです。
ボクは「他人の人生ではなく、自分の人生を生きる。」と時々言っています。
現代は意識的、無意識的に関わらず人と比べがちです。
他人の価値観ではなく、自分の価値観で生きていきましょう。
生物学を学んでみる
単純なボクは、この本を読んでシンプルに生物学を学んでみようと思いました。
学生時代にあまり学んだことがなかったです。
この記事を書いていて思い出したのが、子供の頃はファーブル昆虫記がすごい好きだったなぁ、ということを思い出しました。
関係ないかもしれませんが、生物学を好きになる素養があったのかもしれません。
次回の書評を書く際は、生物学に関する本をオススメするかもしれませんね(笑)
まとめ
『あくまでクジャクの話です。』は、クジャクというユニークな切り口を通して、現代社会の苦しさや生きづらさに優しく寄り添ってくれる作品です。
- クジャクの羽根に隠されたのは、現代に生きる“僕たち”のリアルな姿
- 同調圧力、承認欲求、SNS映え──どこかで無理してた自分にそっと寄り添ってくれる物語
- 誰かの目にどう映るかより、「自分がどう在りたいか」を問い直すきっかけになる
- 阿加埜(あかの)の毒舌と純粋さに、不思議と心を掴まれる
- 「目立たない」ことに引け目を感じなくていい。「静かに生きる」ことも、ちゃんとした生き方
- 派手な羽根がなくても、生き方に美しさは宿る
- 誰かの“正しさ”に振り回されず、自分の“好き”を信じていきたい
- 読み終えたあと、生物学というレンズで世界を見たくなる。そんな優しくて深い一冊
ただの動物マンガではありません。
作中で「生物部ではなく、生物学部だ。」というシーンがありますが、なるほど〜、と思いました。

生物学の切り口から自分の生き方を考えることができる、人生の良き“読み物”です。
疲れた夜に読み出すと、面白くて一気読みしてしまうこと間違いなしです。
今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました。
より良い人生にしていきましょう\(^o^)/
コメント