こんにちは、ミヤビです。
借金をしているととても辛いですよね。
でも解決策は何かしらきっとあります。
今日はそんな解決策の一つ、債務整理について触れたいと思います。
任意整理とは?
ボクの借金の歴史は前回まで大まかにサラッと紹介してきました。
今回は借金問題の一つの解決策、任意整理について掘り下げようかなと思います。
実際にボクが利用した借金の救済措置ですね。
任意整理とは、債務整理の一つです。
『債務を整理する』やり方ですね。
大まかに4種類あります。
- 自己破産
- 個人再生
- 特定調停
- 任意整理(ボクが利用したやり方)
調べれば細かいことを説明してくれてるサイトはたくさんありますので、今回は自分自身が実際に利用した任意整理の体験談を紹介させていただきます。
任意整理に至るまで
ボクが利用した借金解決策の方法が任意整理。
にんいせいりと読みます。
ここに至るまではずいぶん時間や手間がかかりました。
しかし実際にやってみると思ったよりも簡単、というと誤解されるかもしれませんが、意外とあっさりしてます。
良い先生、良い事務所に出会えたのも大きいですね。
街角法律相談所への無料相談
弁護士さんや司法書士さんに知り合いがいるなどのツテがあれば、ここは飛ばせるのかもしれませんが、ボクは知り合いもいなかったですし、何より家族や会社の人にバレたくないという思いがあったのでインターネットで探して無料相談しました。
街角法律相談所というサイトを利用しました。
http://davescott.org/01.html
街角法律相談所以外は少し記憶があやふやですが、借金の減額シミュレーションをしてくれるサイトをいくつか利用しました。
法テラスとかも今だと利用しやすいかな。
https://www.houterasu.or.jp/
あとはテレビCMやネットの広告でも、特定の弁護士事務所などが過払い金請求とか『あなたの借金減額できるかも』みたいな広告を打っているところも多いので、直接相談するのもありかもしれません。
何はともあれ、ボクの場合はシミュレーションサイトを利用し、『借金の減額の可能性がある』との表示。
無料相談受付ということで自分の状況の内容をメールしました。
複数の事務所とのやり取り
早いところは当日に弁護士事務所から電話、メールがありました。
連絡が早かった順に相談しましたが、正直言って対応は良くも悪くもいろいろでした。
シンプルに、電話の場合の応対が良くない人もいましたし、心がこもってない事務作業のような対応の人もいました。
ボクは当時、借金の総額が約900万円ありました。
電話で話したある事務所の人は、最初から自己破産しかできないと言われたりもしました。
逆にすごく親身に聞いてくれる人もいました。
けっこう聞いてもらうだけでも救いになった部分もあったと思います。
借金の話って、家族はもとより友達にも会社の人にもしませんよね。
ボクはとにかく借金を解決したかったので、この時点で何かしら債務整理を利用する決意はしていましたが、いかんせんどの方法がよいのか?
判断がつかなかったのでいろいろなところに意見を聞けたのは良かったです。
最終的に任意整理に決めるわけですが、900万円もの借金。
ボクは家や車を所有していませんでしたので、自己破産が一つの理想の手段だと自分では考えていました。
自己破産の詳細は利用していないので調べた知識以上のことはわからないですが、確か金額の大きい資産とよべるようなものは同時に差し押さえされます。
家を持っている人や車を持っている人が自己破産しにくい理由、デメリットの一つですね。
あとは、借金をとにかくすべて精算するということが、メリットであり状況によってはデメリットです。
借金をぜんぶ精算するのがなんでデメリットなの?
こう思う人、当然の疑問ですよね。
基本的にはメリットでしかないんですが、大学や専門学校へ行く際に奨学金を利用している人ってけっこういますよね?
奨学金も借金です。
ボクは専門学校のときに奨学金を利用していたので、自己破産を選んだ場合、この奨学金もまとめて精算することになります。
そして、奨学金は通常保証人を立てる必要があります。
たいてい家族の誰かになってもらうと思いますが、ボクの場合は父親になってもらい、父親にサインしてもらっていました。
債務整理をすると受任通知というハガキが債権者に送られます。
(このハガキ自体はボクは目にしたことはありません)
債権者とはようするにお金を貸してくれてる人の事ですね。
保証人や連帯保証人にもこのハガキは届きます。
つまり、家族にバレるということです。
こうして、家族に絶対にバレたくないボクは自己破産は諦めます。
ある司法書士事務所からの返信、相談へ
自己破産を諦めたわけですが、借金がなくなったわけじゃありません。
この時のボクは割と絶望していました。
今まではだましだまし返済していましたが、この頃は滞納しているカード会社もあり、催促の電話やハガキが来たりしていたのでかなり追い詰められていました。
あまり言いたくない言葉ですが、「もう死ぬしかないかも」くらいには思ってました。
普通に仕事には行ってましたけど、極限の精神状態だったと思いますし、よく仕事できてたなと思います。
同じことの繰り返しですが、家族にバレたくないのでお金を借りることもできない。
借金まみれなのでこれ以上リボ払いもキャッシングもできない。
当然、銀行や消費者金融からも借りれない。
結局、債務整理しかないとあらためて考え、同じように無料相談をすることになります。
街角法律相談所で同じようにまたシミュレーションしました。
また内容をメールし、数日するとある司法書士事務所からメールが届きました。
(S司法書士事務所(仮)としておきます。)
割と返信は早かったと記憶しています。
3日くらいかな。
今でもそのメールは残しておりますが、簡単に言うとこんな感じです。
●●司法書士法人です。お問い合わせいただいておりましたので、毎月の返済が厳しいとお感じになられての相談と存じまして、詳細をお伺いしたく、直接、お話ができるようでしたら、フリーダイヤル●●-●●-●●までご連絡ください。貴方様の場合〜〜〜〜(解決策の提案が続く)
ワラにもすがる思いですぐ電話しました。
幸い、当時住んでいた地域に事務所があり、アポイントを取り直接話をすることができました。
司法書士事務所にて
これまではすべてインターネット上、メール、電話でのやりとりしかなかったので、事務所へ行き対面しての相談というのは初めてでした。
とても緊張し、不安なような妙な気持ちだったのを覚えています。
当時の職場のすぐ近くのビルの一角にある事務所でしたが、今まではそこに司法書士事務所がある認識すらなかったです。
約束の時間に向かい、G先生(仮)にお会いしました。
個人の印象ですが、優しそうな雰囲気で、知性も感じる話し方をされる先生でした。
これまでの流れ、借金のできた経緯などをくわしく話しました。
ある事務所には自己破産しかできないと言われた旨も伝え、自分としては親にバレたくないので、自己破産はしたくないとも伝えました。
何事もそうですが、「絶対」「100%」とかはなかなか約束できないもんだと思います。
言葉を選びながら、G先生が『任意整理の方向でいきましょう、絶対ではないですが、できないことはないです』と言ってくれた時はホントにホッと安心した記憶があります。
任意整理するにあたって
任意整理するにあたって、いくつかの注意事項や流れを説明されます。
当時のボクは9ヶ所から総額900万円ほど借金をしていました。
奨学金も合わせると10ヶ所です。
『借金を任意で整理する』のが任意整理です。
前述の通り、自己破産はすべての借金を整理するので、ボクの場合は10ヶ所の借金を精算、すべての業者に通知のハガキが行くと保証人である親にもハガキがいくので、自己破産は選ばなかった。
なので、奨学金以外の借金を任意整理の対象としてもらい、司法書士事務所に交渉してもらうという方向で話はまとまりました。
初めて行った初回でこの方向性が決まり、受任通知はすぐに発送される、とのこと。
受任通知が1週間以内にはすべての業者に届くとのことで、以下の注意点を言われました。
- 業者と自分で何もやりとりしない
- 新たに借金しない(クレジット、キャッシング、ローンetc…)
- カード引き落としの口座から預金を抜いておく
- 半年間、毎月14万円を司法書士事務所の口座へ振り込む
順番に解説していきます。
業者と自分で何もやりとりしない
弁護士や司法書士に依頼した場合、交渉の窓口になってもらうということなので、どんな内容も一切自分はやりとりしません。
失礼なような気もしますが、催促の電話とかも一切出なくていいそうです。
ボクの場合はタイミングもよく、受任通知のハガキもすぐに業者に発送してくれたようで、まったくどこの会社とも自分が話すことはありませんでした。
新たに借金しない
クレジット、キャッシングに、車のカーローンでも住宅ローンでも、とにかく新たな借金を利用しないということです。
当たり前と言えば当たり前ですが、意外と利用する人がいるようです。
そもそも審査に通らないと思いますが、申込みすらしてはいけません。
また、持っているクレジットカードはすべて処理します。
先生の目の前で、すべてのカードにハサミで切り込みを入れていきます。
ボクの場合は2回目に事務所に行く時に、持っているカードをすべて持っていきました。
当たり前ですが、ここでもカードを持っていかない、隠すなどしてはいけません。
預金口座からお金を抜いておく
タイミングによりますが、受任通知を送って業者とやりとりしなくなってもすぐに請求が無くなるわけじゃありません。
カードの引き落し日がきて、預金口座にお金が入っていると普通にお金は引き落とされます。
これを防ぐために口座からお金をカラカラにしておく必要があるとのことでした。
まあ、言われんでもカラカラでしたけどね、、、(-_-;)
半年間、毎月14万円を司法書士の口座へ振り込む
人によって金額は変わりますが、ボクの場合、奨学金以外の借金をすべて任意整理した場合、毎月約12〜14万円の支払いに収まりそうとのシミュレーションでした。
あらためてとんでもない金額の借金をしていたんだなぁ、、、
受任通知を送ったあとは、司法書士が業者と交渉をしてくれます。
長くて半年くらいの期間がかかるそうで、その間は借金の返済はいったんストップします。
それだけでもずいぶん気が楽でしたが、そこで浪費をしてしまってはいけないわけです。
業者との交渉で借金がいくらになるかはわかりませんが、予行演習、生活の立て直しを兼ねるということで毎月14万円をまずは司法書士へ払い続ける事になります。
そんな高給取りでもなかったので、これはものすごく大変なことでした。
収入の半分以上は振り込まないといけません。
しかし、さすがにこれはやらないともう終わりと覚悟を決めて払い続けました。
司法書士としても業者と交渉した後に、支払いをちゃんとしてくれる依頼人なのか?を見極める期間でもあるわけです。
なのでこれが守れないと交渉決裂、元のもくあみになってしまいます。
いや、むしろ状況は悪化すると思います。
ちなみに、このお金は司法書士の方で半年間積み上げてくれる貯金のようなイメージで、プール金と呼ばれます。
事務所によって対応は違うと思いますが、ボクの場合はこのプール金から司法書士への手数料が支払われ、残ったお金は借金返済に充てる予備となりました。
借金の解決策はある
こうして一通りの注意事項を守り、順調に依頼は進んでいきます。
ボクの場合は自分で言うのもなんですが、あまり問題はなかったと思います。
ここまででが一通りの依頼前、依頼中の流れでした。
次回以降、任意整理中の生活や返済しつづけてどうなるか?などをお話ししたいと思います。
今、借金で苦しんでいる人に心から言いたいです。
『借金の解決策はある』
状況はいろいろ、借金の理由もいろいろだと思います。
もとを正せば原因が自分にある事も多いでしょうから、自分を責める人も多いかもしれません。
でも、必ず解決策はあります。
一人で苦しまず、誰かに相談しましょう。
早ければ早いほど、苦しい期間は減っていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました\(^o^)/
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