修行時代の話その②『寮生活』【ボクの生い立ち】

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【人生論】

こんにちは、ミヤビです^_^

前回は辛かった修行時代の生活の話を書きました。
https://miyabiblia.com/templum2/

書いていていろいろなことを思い出して辛い気持ちを感じました。
たくさんの人にTwitterやリベ大でもコメントいただけたので嬉しかったです。

まだまだ語り尽くせていないことが多いのでどんどん記事は書いていきます。

今回も過去を思い出しながら書いてみます。

日々の生活と得たもの

基本的には寮での生活は親元をはなれて娯楽も禁止、というのは前回書きました。

その当時はホントに辛かったし、思春期に親元にいなかったので寂しかったです。
それ自体は事実です。

その反面、今だからこそ、という前提ではありますが良かったな、と思うことや僧侶を続けている友人が言っていたことを書いてみます。

  • 規則正しい生活
  • かけがえのない同期
  • 基本能力の向上

ちょっとふわっとしてますがこんな感じでしょうか。
今回は規則正しい生活、について少し考えてみます。

規則正しい生活

大人になった今思うことに、この時の寮生活は規則正しい生活ではあったと思います。
そうじゃない人もいたとは思いますが、集団での強制的な生活をしているので、強制力はあります。

  1. 朝5時:起床
  2. 5時30分〜6時30分:朝のお勤め
  3. 6時30分〜7時00分:班に分かれて施設の掃除、食事の準備など
  4. 7時〜8時:朝食、登校準備
  5. 8時〜16時:学校生活(中学、高校)
  6. 16時30分〜17時:夕方のお勤め
  7. 17時〜18時:夕食準備
  8. 18時〜20時:夕食、夜のお勤め
  9. 21時:点呼
  10. 21時〜:自由時間、就寝

うろ覚えですがだいたいこんな生活を送っていました。

お勤め

お勤めってのは基本的に読経です。
お経を読みます。

すべてがそうじゃないですが、お勤めは一般の方、檀家(だんか)さんとか信者さんとか呼ばれる人たちも参加する公式行事もあります。

節分とかでお寺や神社で行事やってるのに参加されたことある人もいるんじゃないかな?

宗教によりけりですがお経したりいろいろとそれぞれの意味があることをやっています。

ボク自身が不勉強だったこと。
前回書少しきましたが父親が僧侶なのにだらしなかったこと。

これらの理由から、ボク自体はお勤めの意味をあまり知りません。

こどもミヤビ
こどもミヤビ

なんで朝と夜にお経をあげるんだろう?

幼い頃からこう思っていました。

実家もお寺なので公式行事の時などは参加もしてました。
(余談ですがこういう時の僧侶の衣装姿の父はとても立派なようにみえます笑)

その時に僧侶である父が話しをしたりしているのも聞いてましたが、子供心には難しかったし、それ以外の普段の日常生活でそういう話をしてくれることもなかったので、なんていうかルーティンでやってる作業にしか思えない気持ちもありました。

同期の他の人たちもいろいろで、すごくまじめにやる人もそうじゃない人もいました。

この辺りははっきり言って親の教育の差がとてもあります。

ちょっと話が逸れますが、お金の教育、というか何事においても親の教育ってのはやはり影響あるんだなと思います。

ボクの父親はとくに天動説で物を考えるような人、原因自分論の人ではないです、残念ながら今でも。

こどもミヤビ
こどもミヤビ

なんで朝夕のお勤めをするの?

ボウズ父
ボウズ父

そういうものだから、そういうものなんだ!

一時が万事、こんな感じです。

母親はまじめでお寺に尽くしてきた人でしたから、母のそのまじめな気持ちとか想いとかが子供には伝わっていたとは思います。

お勤めをするのに対して表現は難しいですが、祈ってて何かうまくいかんかな、みたいな考え方で向き合っているとただの苦行でしかないのかなと思います。

まず行動することが前提で、その上でお勤め、祈りをして、結果うまくいく。
本人の努力もあるし、目に見えない力も働く。

どっちかだけでもないし、どっちも大切。

そういうもんじゃないかな、と思いますが、そう思っていない僧侶は多い気がしますね。

愚痴みたいになってしまいましたが、とにもかくにも母からの気持ちは根付いていても、意味がわかっていないボクは毎日のお勤めは辛かったですね。

何より朝早いから眠くて眠くて、お勤め中に皆んな居眠りしがちですが、この時に居眠りをすると先輩に殴られます。

居眠りを注意するくらいの優しく揺さぶって起こす人もいますが、居眠りにかこつけて思いっきり殴る人の方が多いです。

辛かった理由の一つですね。

お勤めは朝と夕方、日によっては夜もあり、基本的に絶対参加です。

サボったり遅刻すると後で個別にやり直しとか、ひどい時は何らかのペナルティを課せられます。
廊下で3時間正座とかね。


修行とハラスメントって紙一重だな、と思います。

班に分かれて施設の掃除、食事の準備など

朝のお勤めが終わると事前に分けられた班ごとに、お寺の施設の掃除などをします。
中学〜高校生までで約120人くらいの修行生がいて、一つの班はだいたい8人くらいだったかな。

中学生と高校生の各学年から1〜2名ずつで構成される班なんですが、この班分けは2週間くらいづつで変わっていきます。

恐怖の寮生活において、この班分けはとても重要で、先輩の当たり外れがメッチャあります。

「よく殴る高校●年生の●●さん」
「狂犬●●さん」


例ですけど、こんな感じの先輩と一緒になったら2週間地獄です。

掃除場所まで先輩より早くたどり着かなかったらまず殴られる。

本来はみんなで協力しながら、先輩が後輩に教えながら丁寧にやるもんだと思うんですが、自分で考えろ!とか終わったら報告に来いとかサボる人もいます。

食事の準備班は通称『食当(しょくとう、食事当番の略)』と呼ばれ、全学年分の食器を準備したりしてましたが、これも先輩によっては置き方が悪いとかで殴ったりされました。

食事自体はパートのオバちゃんが用意するので、調理はしないで用意された料理を並べるだけです。

掃除班よりも食当の方が少し楽だった気はしますが結局班分けしだい、今風にいうなら班ガチャでぜんぜん違いますね。

優しい先輩とか仲良い先輩と一緒だったらぜんぜん違うんですけどね。

後輩に聞きましたが、ボクの同期はボク含めて優しい先輩の人が多かったとのことです。
良いヤツばっかりですから。

学校生活(中学、高校)

人によりけりだと思いますが、癒やしの時間になりうる可能性があった時間が学校生活です。

帰る家、住む家が寮ということで通うのは市内にある公立の学校です。
中学生は同じ中学に通い、高校はそれぞれ受験しますので学力の差が出ますかね。

ボクはどうしてもこの寮生活で中学高校を過ごしてしまったので、一般とか普通というと変ですが、その目線での学生生活はわからないですが、恋したり部活頑張ったり、いじめとか友だち関係とかはまあ変わらないですかね。

恋愛や友だちの遊び

恋愛も禁止でしたが、好きな女の子ができたりするのは仕方ないですよね。

同期でも走るのが早い人とかイケメンとかは逆に女の子から好かれることもあったりで、難しい思春期でした。

ルールを遵守するなら、どれだけ好き合ってても恋愛はできないし友だちとも遊べません。

制限が多いので学校帰りに一緒に帰るとかも困難です。

とはいえ、高校生になると少し監視の目が届かない学校生活もあり、良い悪いは言いませんが恋愛したり友だちと遊んだりも多少してましたけどね。

ゲームセンター行くのとか楽しかったですね。

常に『見つかったらどうしよう』の緊張感はありましたが。

僧侶がどうとかは関係ない話だと思いますが、度を越した不祥事も多かったです。

タバコや酒、不純異性交遊やら万引やら。

それを一般の友だちと僧侶見習いが一緒にやったりすると最悪レベル。

何かと問題になって、退学したり寮を離れて親元に帰されたりすることになる場合も。

ボクはそのレベルの悪さはしてなかったつもりですが、隠れてコソコソやっていたのはマンガを買ったり読むことはどうしてもやってましたね。

書き忘れていましたが、高校生の上には20〜30歳代の若手の僧侶が、教育係・監視者として各学年に1〜2人担当としてつきます。

保護者代わりとなり、学校の三者面談とかにもこの人たちが付いてきます。

この教育者も人それぞれですが、学生の先輩ほどではないにせよ殴る人もいますし、規則を守らせる側の人ですから、この人たちにタバコやマンガを見つかったり女の子と歩いてるのを見られたりすると、ペナルティを課せられます。

ボクはマンガはコソコソ買っていましたが、後輩に貸して見つかって全部没収された時は辛かったですね。

まだ始まったばっかりだったONE PIECE(ワンピース)のコミックス6冊くらいを没収された時は辛かったなあ。

マンガくらいいいじゃんね、と今でも思いますけど甘いのかな。

没収されたマンガが返ってくることはありませんでした。
どうなったんでしょうね。

大人の今、好きにマンガを読んだり映画を観れることがなんて幸せなんだろう、って必要以上に思ってしまいます。

また違う機会に話しますが、好きな女の子もいたし、今でも付き合いのある友だちもできました。

部活も頑張ってたし、数学や歴史の勉強するのが好きでした。
悩みも多かったですが学校生活自体は楽しかったかな。

将来僧侶にはならない、と具体的なイメージを持ってたらまた向き合い方が違っただろうなと思います。

卒業後は、専門の学校へ進むことになるので、大学受験はしません。

なのでセンター試験とか受けたことないし、受験勉強を頑張るっていうのはなかったので勉強のモチベーションは徐々に下がっていきました。

高校三年生の時、クラスメイトの女の子に、『将来が決まっていて良いよね』って言われたのは今でも印象的で覚えてます。

賛否両論あるでしょうが、そういう捉え方もありますね。

一日の終わり、恐怖の点呼

お勤めのことはさっき書きましたので少し飛びます。

夕食を取り終えたら入浴とかを済ませ、日によりますが自由時間とか学年ごとに勉強時間になります。

皆さんも学校以外に塾へ行ったりする人も思いますが、講師を招いて勉強したりする時間が週に1〜2回くらいありました。

この自由時間の時も先輩の呼び出しの恐怖はあります。

最後に全学年21時に集まって、点呼を取り連絡事項などが伝えられます。
この点呼の時に不在だとまたドエライことになります。

全員の存在を確認できないといつまでも解散させられないからです。

先輩を待たせたりしたらもうこの世の終わり。
遅刻してきた人は解散後、先輩に呼び出され暴力の餌食になります。

ありがちなのは自由時間で、疲れて仮眠していたら寝過ごした、ですね。
ボクも経験あります。

緊張と早起きの毎日なので、ホント眠いんですよ、、、

暴力は許せませんが、遅刻してきても存在が確認できるのはまだマシです。

困るのは存在が確認できない、どこにいるかわからない場合です。

言葉通り、どこにいるか分からない場合があります。

寮から逃げだしたか、何か事件に巻き込まれている。

こんな場合が本当にあります。
この逃げ出した話はボク自身にも関係があるので、また別記事にします。

無事に点呼が終わると緊張の1日が終わります。
隠れてコソコソマンガ読んだり、早く寝たりしてました。

極端な生活だと思いますが、『規則正しい生活を送っていたという意味』では良かったのかな?
それ以上に良くないことが多すぎましたが。

今回はここまで!

読んでいただきありがとうございました\(^o^)/

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